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秋草文 香合
あきくさもん こうごう中村 宗哲 · 2024
直径七センチの小さな蓋物。蓋の上に萩と桔梗を描き、花びらだけを高蒔絵で盛り上げている。指で触ると花の位置がわかる——茶席で暗い時に使うための工夫だ。
- 寸法
- 径 7.2 cm
- 技法
- 高蒔絵
- 塗り
- 本堅地 18 回
- 製作
- 14 か月
¥ 486,000
令和八年 · 秋
中村 宗哲 · 2024
直径七センチの小さな蓋物。蓋の上に萩と桔梗を描き、花びらだけを高蒔絵で盛り上げている。指で触ると花の位置がわかる——茶席で暗い時に使うための工夫だ。
大場 松魚 · 2023
蓋の全面が荒波で、そこを兎が跳ねている。波の白は金ではなく螺鈿。金と貝を同じ面に置くと互いを殺すので、波頭だけ貝、飛沫を金の平蒔絵に振り分けた。
輪島 工房 · 2026
文様を一切入れない。金は縁の内側に幅二ミリだけ。無地の漆器は誤魔化しが効かないので、下地の平滑さと研ぎの精度だけが問われる。五客で微妙に高さが違うのは意図したものだ。
蒔絵は金粉の粒度と撒く回数で全く違う表情になる。同じ金でも、これだけの差が出る。
平蒔絵
ひらまきえ
漆で文様を描き、乾く前に金粉を撒く。仕上がりは面と同じ高さで、最も平坦。光の入り方でしか文様が見えない。
高蒔絵
たかまきえ
炭粉や錫粉で下地を盛り上げてから金を置く。実際に一ミリ前後の凹凸ができるので、触ってわかる。
研出蒔絵
とぎだしまきえ
金を撒いた上から漆を全面に塗り重ね、炭で研いで文様を出す。手間は倍だが、金が漆の中に沈んで最も摩耗に強い。
沃懸地
いかけじ
面の全体を金粉で埋める。文様ではなく地そのものが金になるため、器の形がそのまま出る。使う金の量は平蒔絵の三十倍。